先月のニュース。

パリに高層ビル林立?高さ規制解除へ 市民は反対多数
朝日新聞、2008年7月9日)

景観保全のため、新規の建築物の高さが過去30年以上にわたって最大37メートルに制限されてきたパリ市で、ドラノエ市長が8日、最大200メートルの商業施設など市内6カ所の高層ビル構想を示し、市議会がゴーサインを出した。高層ビル建設が続いた70年代以前に逆戻りすると批判されたが、住宅確保策も兼ねる形で押し切った。
構想は、高さ150〜200メートルの商業施設や高さ50メートルの住宅施設を、市の外周道路沿いの6カ所に建設するもの。ドラノエ氏はこの日、「タブーはなくそう」と構想の具体的な検討に入ることを市議会に諮った。高さ制限を定めた都市計画の変更を経て、10年には着工に入る段取りだ。

これは驚いた。*1
でも、あり得なくはない。*2

これに対し「高層ビルはエネルギー消費量が多い」と連立与党の「緑の党」が反対。パリ市では野党の民衆運動連合(UMP)も「住宅施設は孤立した移民街になりかねない」と反対に回った。だが、社会党など与党の大半が賛成し、過半数を確保した。
高層ビル反対の引き合いに出されるのが、セーヌ川左岸にあるモンパルナスタワー(210メートル、72年完工)。ガラス張りの59階建てオフィスビルは周囲の景観を損なったと批判され、77年に原則37メートルまでとする高さ規制が導入される原因になった。04年の調査では、市民の6割以上が高層建築に反対している。
それでもドラノエ氏が解禁に踏み切ったのは、首都圏の将来像を巡り積極的な発言が目立つサルコジ大統領への対抗心からだとの指摘がある。次期大統領選で2人が対決する可能性がささやかれていることも背景にありそうだ。

うーん。
でも、本当は、僕の地元の千葉県柏市*3について何か調べてから書こうと思って、「柏市中心市街地活性化基本計画(平成20年3月)」のファイルを開いて読んでいるうちに、目がとろけてきた。
11ページまでは読んだけど(全部で108ページある)。
華の都のパリとローカルな柏の話が、感動的に(抽象的に)結ばれるはずだったけど、それは夢の中で。Zzz...
あとそれから、「下北沢再開発」のような問題は、他人事だと思っていたのに、柏駅駅前にも高層マンションが建つらしい。まぁ、それもそうだなぁ。(´;ω;`)

*1:ル・コルビュジエの「ヴォワザン計画」(パリ、1925年)を想起させる。表記-6参照。

*2:Paris 2015」という投稿動画が興味深い(あり得なくはない)。ちなみに、既に決まっている、ラ・デファンスに建設される新しい高層ビルは、Tour GeneraliTour PhareTour Signal(いずれも高さ300メートルを超える)。

*3:郊外の景色-3表記-1Material World-3XKinkyo-1参照。今週、帰省する。