雑記

暑いですね。
いつの間にか「スタンプラリー」は日本の夏の風物詩、と認識してしまっている自分は、さすがに変だろうと反省している今日このごろです。
前に東急沿線(学芸大学駅)に住んでたせいなのか、夏といえばスタンプラリーという図式が、完全にインプリントされてしまったのかも知れない。でも先週、コンビニ*1に行ってみると、そこでもスタンプラリーやっていて、さすがにこれには驚いた。
セブン-イレブン ポケモンスタンプラリー2008
鉄道(駅)やコンビニといった都市施設を「遊び場」にする発想は面白いんだけど、前に何かの特集のテレビ番組で、中学生の職場体験学習で、コンビニ店員を体験させている学校を見たときに近い違和感をもちました。でもこのコンビニのスタンプラリーも多分、来年、再来年には「日本の夏の風物詩」として僕は眺めるのだろうと思います。

僕はニュータウン育ちの郊外っ子ですが、そこにはまだ「自然」があった。または、都心から離れた郊外だからこそ、「自然」が近くにあったし、少なくとも土の匂いがあった。または、だからこそ僕の両親の世代は都市から脱出して「庭付一戸建て」のマイホームを求めて郊外へ移住したのであって、それは確かにある程度は「アメリカン・ウェイ・オブ・ライフ」や「アメリカナイゼーション」と呼ばれる思想や現象と対応しているかも知れないけど、生活環境がますます人工的になって行くことに対しては、人工的な環境として知られるニュータウンで育った僕からみても、どうしても不気味な怖さを感じてしまいます。

スタンプラリーなんて所詮、子供の遊びでしかないけどね。だから逆にコンビニがそれだけ都市空間と一体になっている、かつての鉄道(駅)のようなものとして都市空間で機能しはじめている*2、と客観的に見たほうがいいのかも知れませんね。

JR東日本ポケモン・スタンプラリー2008
東京メトロ スタンプラリー2008
東急線 仮面ライダー電王 スタンプラリー

*1:コンビニに関しては僕の本家ブログの「babyism」のこの記事に昔ほんの少しだけ書きました。(宮台真司との関連で)

*2:ネットで調べたら、セブン-イレブンのスタンプラリーは3年前から開催されていたらしい。今ごろ気づいたよ。ちなみにJR東日本は1997年から、東急線1984年から。またスタンプラリーのようなものの伝統は古く、室町時代からあるらしい。(いわゆる巡礼で、スタンプは御朱印と呼ばれた)