モーション・タイポグラフィ

三越が池袋などの4店舗閉鎖へ、国内直営店で初
(読売新聞、2008年9月25日)

大手百貨店の三越伊勢丹を傘下に持つ三越伊勢丹ホールディングスは24日、東京都内の「池袋三越」「武蔵村山三越」の2店舗と、「名取三越」(宮城県名取市)、「鹿児島三越」(鹿児島市)の計4店舗を閉鎖する方針を固めた。(中略)三越伊勢丹ホールディングスが今年4月に発足して以来、国内直営店の閉鎖は初めてだ。池袋三越については、今年6月の東京メトロ副都心線の開業で、同じ沿線の伊勢丹新宿本店と商圏が重複すると判断した模様だ。鹿児島三越は建物の老朽化が進んでいた。

武蔵村山店は06年、名取店は07年に、郊外型ショッピングセンターの中核テナントとして出店したばかりだが、いずれも業績が振るわない。今春には伊勢丹が地場百貨店と合弁で運営していた小倉伊勢丹北九州市)から資本を引き揚げ、事業撤退した。また、2009年にかけてドイツの三越系3店舗と、中国の伊勢丹系1店舗を閉鎖する方針を明らかにしている。

これは、babyismのブログで書いた「ダイヤモンドシティ」のことですね。*1
おととい(25日)は、本当はこのニュースについてを書こうとして「はてな」(ウェブ日記)にログインしたのだということを、今思い出しました。

(。・x・)ゝ

このニュースについては、「1階の惣菜売り場しかお客さん入ってないよ、(武蔵村山の)三越ガラガラだよ」と彼女から聞いていたので、それほどの驚きはなかったです。でも、この(武蔵村山三越が入っている)「ダイヤモンドシティ」は、いわゆる「2核1モール」型のショッピングモールなのですが、両端の核店舗がしっかり集客してくれないことには商業建築の形態も構成もほとんど意味がない、ということは改めて実感しました。

まあ、「2核1モール」にも問題点*2はあるのだけど。

とりあえず、おとといの書き忘れは以上です。今日は久しぶりにのんびりとした午後を過ごしました。

と言っても、YouTube三昧(笑)。

「モーション・タイポグラフィ」(Motion Typography)と呼ばれる動画をみつけました。とても(僕には)新鮮でした。この表現方法についての分かりやすい動画(MAD)はこの辺か。

http://jp.youtube.com/watch?v=xBFG6_l-AZE
http://jp.youtube.com/watch?v=YyZ3g4phWpw
(投稿者:azuricsquare

可読性と可視性*3の間を行く、面白い表現方法だと思います。その動画での「モーション」の全てが、形式(操作)に分節できるところ(シンプルさ)が良いのではないかなと思います。

そして、かなり作り込んである作品がこの辺。とりあえず、三者三様の動画*4を選んでみる。

http://jp.youtube.com/watch?v=y9LlnLTH87U
http://jp.youtube.com/watch?v=TOgVRZZXQPY
http://jp.youtube.com/watch?v=PsrcVV7nsb8

うーん。これらの動画から、「アイコン」*5と建築の関連について考えてみたいところです。でも、考える前に先にこの記事(ウェブ日記)を書き上げる。*6

とりあえず、ネットで検索してみると、「アイコン」について、「新潮(2005年4月号)」で建築家の磯崎新が言及している(「アイコンの世紀へ」)とか、社会学者の宮台真司過去にブログで言及している(2005年)とか、浅田彰のドタバタ日記(第3回)によると「思想地図 vol.1」の黒瀬陽平の論文(キャラクター論)が関係しているとか、洪水のように出てきます。

こんなにたくさんの人が言及しているのであれば、…僕は別に考えなくてもいいかも(笑)。

( ゜Д゜) おい、あまのじゃく男!

いずれにせよ、こういう動画と建築(動かないもの)を単純比較してしまうと、建築がまるで骨董品のように見えてきたり、ん?、よく考えたら、僕はブログでほとんど(建築ではなく)都市についてしか書いていなかったことに今気付きました。

babyismのIntegral Project-2で建築の「水平と垂直」の弁証法について書いたくらいかな。今後は建築(論)についても考えて行こうと思います。根本的に僕は、建築は「暗黙知」だと思っているので、このままでは何も書けませんが。でも、建築への「愛」*7や「ロマン」を語る自分を想像すると、吐き気がする(笑)。

あと、おしまいに、「モーション・タイポグラフィ」とケミカル・ブラザーズ「Star Guitar」のPVミシェル・ゴンドリーの作品*8)を合体させたみたいな面白い動画もあったので、これも貼っておきます。

i-dep(アイ・デップ) - believe
http://jp.youtube.com/watch?v=4cT5w2O6Eqg

(追記)

ニコニコ動画」が貼れるかどうかテスト。

D

(リンクが切れていたらここ

貼れたみたいです。YouTubeより画質がきれいなので。右から左に流れている文字は画面右下(音量の右隣)をクリックすると消えます。これも「モーション・タイポグラフィ」ではあるけどね。

*1:Kinkyo-2Guide to Shopping参照。「ダイヤモンドシティ・ミュー」は「イオンモールむさし村山ミュー」に名称変更された。

*2:例えば、2核(両端の核店舗)の距離が離れすぎている、といった形態上の欠点がある。いずれにせよ、「2核1モール」は完璧でもない。

*3:リーダビリティ(readability)とレジビリティ(legibility)。

*4:どれも面白い動画ではあるけど、最初の1分で飽きるかも。

*5:グローバリゼーション-3Minimal参照(アイコンについて)。

*6:Integral Project-3参照(C.ジェンクス著「Iconic Building」関連)。

*7:Computer City参照(愛について)。

*8:Strange ParadiseIntegral Project-3参照(ミシェル・ゴンドリーについて)。